商業出版・共同出版・自費出版 それぞれの特徴とメリット・デメリット

日本で出版社から出版されている本には、大きく分けて3種類の出版方法があります。

見た目に大きな違いはないため、どの方法で発行されたかを知ることは難しいですが、著者と出版社の関係はそれぞれで大きく異なります。

ただし、それぞれの定義は決まっているものではなく、各社が使い分けいます。

ここではあくまで、弊社の考えとして、説明いたします。

 

商業出版

 

商業出版の大事なポイントは、「お客様は読者様」であることです。

出版社が発行にかかる費用を負担して発行する方法です。

出版社が「売れる」と判断して企画し、著者の選定や宣伝を行っているため、制作前から戦略的に行っています。

もちろん、中には著者様から持ち込まれる企画が、商業出版として採用されることもあります。

基本的に、書店店頭やネット書店で購入でき、電子書籍でも発行されることがあります。

原則、出版社が主導で制作をするため、著者の原稿が大きく書き換えられることもあります。

著者の印税は、5~10%となっていることが多いです。

 

 

共同出版

 

共同出版の大事なポイントは、やはり「お客様は読者様」であることです。

発行にかかる費用を、著者様と出版社が発行にかかる費用を負担しあう方法です。

中には「共同出版です」と言い張る出版社もいますが、負担費用が100万円を超えたら、「自費出版」と認識しましょう。

出版社が「ある程度は売れる」と判断したものの、それだけで黒字になるか判断が難しい場合に採用されます。

共同出版の場合は、出版社から企画をたてることはなく、著者様からの持ち込みの場合に採用されます。

出版社からブログなどに「出版しませんか?」と連絡があることがありますが、もし費用のご協力要請があった場合は、「共同出版」ではなく、「自費出版」です。

基本的に、書店店頭やネット書店で購入でき、電子書籍でも発行されることがあります。

制作も著者様と出版社が確認し合いながら、進めていくことが多いです。

著者の印税は、5~10%となっていることが一般的です。

 

自費出版

 

自費出版の大事なポイントは、「お客様は著者様」であることです。

発行にかかる費用は、全て著者様が負担し、更に出版社の利益も乗せられています。

出版社の立場からすると、「売れても売れなくても黒字」というシステムです。

 

流通網は、商業出版や共同出版と変わらず、書店店頭やネット書店で購入でき、電子書籍でも発行されることがあります。

そのため、「費用がかかっても良いので、しっかり書籍を作り、販売したい」という方には向いています。

制作も著者様と出版社が確認し合いながら、進めていくことが多いです。

著者の印税は、5~50%となっており、実売数の売上は全て著者様に還元される場合もあります。

 

 

出版について、「まずは相談だけをしたい」という方も、是非お気軽にお問い合わせください。