無癩運動 ―大阪にあったハンセン病療養所 外島保養院

 

大山勝男(著)

2019年8月23日 発売
ISBNコード 978-4909570796
四六判並製・237ージ

価格:1,620円(税抜)

 

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官民一体で進められた無癩県運動
ハンセン病患者の強制隔離 過酷な環境で生活を強いる

毎年のように台風、豪雨災害が多発しているが、かつて大阪市西淀川区の海抜ゼロ地帯の悪条件下にあったハンセン病療養所「外島保養院」は、1934(昭和9)年の室戸台風で壊滅的被害を受け、入所者ら196人が亡くなった。ハンセン病患者の強制隔離という国の誤った施策の中、偏見、差別が生れこの悲劇は生まれた。

府市職員はもちろん警察、住民、医療機関、教育機関などを巻き込んで「無らい県運動」が進められてきた。
なによりも、〝なぜこんなことが…〟と自らに問いかけることが求められている―。

著者プロフィール

1953年12月、神戸市生まれ。ノンフィクションライター。

著書に「あるシマンチュウの肖像」(みずのわ出版、NHKラジオ「こころの時代」出演放送)。週刊金曜日の誌上で「泉芳朗の闘い~奄美復帰運動の父~」(第12回週刊金曜日ルポルタージュ大賞佳作)を発表。「反骨の棋譜 坂田三吉伝」(現代書館)、「『大大阪』時代を築いた男 評伝・関一(第7代目大阪市長)」(公人の友社 毎日放送「ラジオドラマ化」)、「伝説のコレクター 池長孟の蒐集家魂 ―身上潰して社会に還元―」(アテネ出版社)、「あんたさん、どなたですか?―世界初のアルツハイマー治療薬の開発に成功した杉本八郎物語― 」(アメージング出版)、「釜の赤ひげ先生―本田良寛伝―」(アメージング出版)、「奄美戦後秘史 ~シマンチュウ魂の物語~」(ゴマブックス)、「〝義侠の相場師〟岩本栄之助伝~〝百寿〟を迎えた『大阪市中央公会堂』」(ゴマブックス 毎日放送「ラジオドラマ化」)、「検証〝ナニワの事件簿〟『阪大・市大医学部入試問題密売事件』」(アメージング出版)など。