塩分摂取ミステリー 熱中症対策のあいまいゾーン

 

遠埜一也(著)

2020年2月27日 発売
ISBNコード 978-4910180021
A5判並製・220ページ

価格:1,620円(税抜)

 

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2018年6月初夏、筆者は睡眠中明け方に右足がつった。その後間もなく同年7月、小学1年生の男子児童が熱中症で倒れて死亡するという事例が報道されたことから熱中症予防について調べたところ、水分と塩分の不足・欠乏に因る熱中症に関連して塩分摂取(量)の問題が潜在することに気付き調査、考察を加えている。
調査の段階で、欧米では1950年代来「塩戦争」とでも言うべき塩と血圧に関する論争が減塩推進派と減塩否定派の間で長く続いてきたが未だに決着を得ていないことが判明した。本著では、最近でも「減塩を支持する科学的エビデンスは無い」とする欧米の(反減塩)専門家を裏付けるスタディ結果を得るに至った。
即ち、熱中症予防対策としては、夏期の高温多湿下環境などにおいて必要な塩分は予め日常的に摂取して体内の塩分保有量を高めに維持し、実際に多量に発汗した場合には適時適量の水分と塩分を摂取・補給していくことが重要との知見を得たものである。

著者プロフィール

 

大学で理系学部を修了した後、製造企業で安全技術業務などに関与して種々の問題点解決手法に携わる中で物事の本質を探る感覚を養うことができたと思っています。

定年後は、それ以前から長年気になっていた邪馬台国論争について究明するべく、6~7年かけた調査を経て前著「時空に埋もれた邪馬台国」を出版するに至りました。

その末期において2018年6月に足のつりを経験して以来、熱中症の原因などを調査していく時点で幾つかの疑問が生じたのですが、ようやく本著「熱中症対策のあいまいゾーン」に自分なりの答えをまとめることができました。