夜明けをさがす君のために

 

化野希一(著)

2018年10月25日 発売
ISBNコード 978-4909570345
四六判並製・204ージ

価格:1,490円(税込)

 

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――被害者面した人々は、不安に駆られて贄を求めた。犠牲になるのはいつだって、都合のいい忌みられ者――

怨みや未練を持って死んだ者は、その果てに鬼となって人を襲う。人々は鬼を忌み嫌い、憎悪しながら、いつ現れるかも分からない鬼に怯える日々を過ごしていた。
またぎを生業としながら、自身がきっかけで鬼となった娘を探す少年――宗一。
鬼になった姉を匿うことで、村人たちから蔑まれる娘――結月。
宗一との出会いがきっかけで鬼となった娘――日和。

宗一は償いのために日和を探し、結月は孤独を恐れて鬼に成り果てた姉に縋り付いた。そして日和は、宗一との約束を果たすために鬼となって彷徨い続ける。三人の思いが、一つの村を巻き込んで絡み合う。
これは、人が想いを遂げる物語。

著者プロフィール

一九九三年生まれ。小説をはじめ、漫画や映画、ドラマといった物語全般が大好きで、延べ八作品の小説を書け上げ、本作で出版社の目にとまり念願の書籍化デビュー。読んでくださった方に楽しんでいただけたら、この上ない幸いです。