10倍にされた邪馬台国

 

細川圭弘(著)

2020年6月29日 発売
ISBNコード 978-4910180151
A5判並製・256ージ

価格:1620円(税抜)

 

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本書は、魏志倭人伝を編纂した陳寿が『史記』『漢書』に精通し「春秋の筆法」を学んだ儒教家でもあることをヒントに、倭人伝の記事中に潜む「陳寿の筆法」とも云える論法を解明することで、帯方郡から邪馬台国までの道程記事と誇大な里数表記に潜む規則性を見出し、邪馬台国を北部九州に比定した。里数表記に見える規則性は、邪馬台国を構成する国々の戸数(人口)や、邪馬台国の広さにも共通していた。どの数字表記も10倍にされていたのである。それは卑弥呼の墓を比定する鍵にもなり、同じ『三国志』明帝記の中に隠されていた。司馬宣王(仲達)の功績を讃えるため、東夷の邪馬台国は西戎の大月氏国に匹敵する大国にされてしまったのである。

著者プロフィール

本名/細川義弘、1956年、北海道生まれ。神奈川県座間市で育つ。県立座間高等学校第1期卒業生。中央大学経済学部卒。不動産管理会社管理部長を経て現在は業務企画部所属。社員教育の指導役兼講師として歴史、経済、経営、政治など幅広い分野で社員教育を実施している。歴史は日本の古代史研究、経営学ではマイケル・E・ポーターの「競争の戦略」研究が専門。趣味は土偶や埴輪のミニチュア収集。