「子どもの三部作「隣人」「バーサス」「学校の森」」(河内隆雨(著))を発売!
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書籍概要
2018年全国同人雑誌振興会・文芸思潮主催、第12回全国同人誌最優秀賞河原林満賞を受賞した「隣人」を始め子どもをテーマに書かれた小説三作。「隣人」は、大阪で起こったネグレクト事件を参考に書かれた作品。当時作者は二人のいたいけない幼児が無事に保護され生き延びた可能性もあったのではないか。ほんの少しの運命の取り違えで命を救い得た可能性があったのではないかと心底考え、それを小説にした。二人の幼い命の冥福を心から願いながら。「バーサス」は阪神大震災の前年に過労死したタイ人女性が残した幼子の顛末を絵画や時間への意識をツールにしながら書かれた作品。産まれてくる命の尊さを底流においたものである。「学校の森」はいじめ問題の最も注視すべきことが十中八、九までが親や教師、大人側の問題であって、いじめたとされる側の子どもも被害者であること。それに対する大人の認識の欠如を子供の姿からあぶり出そうとした作品。今の社会が根強く持っている本音の差別意識、人権意識を、社会の大人たちはどれほど自ら意識できているであろうか。意識しなければ子供の世界に起きていることに気付かない。純真な子供たちは知らず知らずにその影響を受け取っている。この三作は子供に起きていることは大人社会の反映であるとの認識を強く促している。
著者プロフィール
1949年 兵庫県西宮市生まれ。
2013年10月 大阪文学学校入学
2016年9月 同学研究科修了 同年 文学学校のチュータであった奥野忠昭氏が指導する同人誌『あべの文学』に参加する
2017年 「あべの文学」24号に「合鍵」を初めて発表する。
2016年 同人誌「文の鳥」に創刊から参加
2020年 9月 神戸エルマール文学賞基金理事就任
初出一覧
「隣人」「あべの文学」26号 2018年2月
※文芸思潮社主催 第12回全国同人雑誌最優秀賞 河林満賞 受賞
「バーサス」「あべの文学」33号 2022年2月
「学校の森」「あべの文学」36号 2023年8月「学校の森に」を改題